9/23(土)、24(日)の2日間、『富雄子ども避難所生活体験』が富雄中学校で実施されました。富雄中学校の生徒も実行委員会に入り、本日に至るまで数回の会議を経て開催されています。地域の小学生、本校生徒合わせた26名が大学生スタッフや実行委員の方々と1泊2日で様々な体験を実施します。たった1泊ですが親元を離れ、普段当たり前に使用しているスマホやゲームなどのデジタル機器、家電、寝具などからも離れ生活を送ることで、新たな気づきがたくさん生まれることと思います。その気づきを周りにも広げていき、災害時はもちろん、普段の生活から地域のリーダーとして活躍してくれることを期待しています。
実行委員準備・打合わせ
参加者受付
本校実行委員
開会宣言(6チームに分かれ体験スタートです)
校長先生のお話
炊飯準備(電気・ガスを使わずおいしく炊けるかな?)
避難場所の確認(緊急時避難部屋として使用する部屋の確認)
危険はないか、緊急時有効活用できる物があるか話し合っています
新聞紙で食器を作り、ラップをかぶせて使用します。
火起こしから炊飯までチャレンジ!!
羽釜、飯盒、空き缶を用いた3種類のご飯です。
今日のメニューはご飯、お味噌汁、各自持参の缶詰です
避難所運営ゲーム
過去の避難所設営経験をいかした結果
チームに分かれゲーム開始
中学生実行委員主催「お楽しみ」タイム
隠された「お宝封筒」をたくさんみつけ夜食をゲットしよう!!
集めたお宝の点数を確認しています
悩ましそうに夜食を選んでいます
実行委員さんお疲れ様でした☆
「君たちがいたから、君たちが頑張ってくれたから支えたくなった」
地域の方々もそう仰っていました。
就寝準備です。
1日目終了。おやすみなさい。
中学生実行委員のリーダーシップや面倒見のよさ、今日初めて会った子ども同士がすぐに打ち解け協同する姿、何より子どもたちにとびっきりの笑顔がどんどん増えていく様子を間近で見ていると、このような活動機会があることはとても大切だと改めて実感しました。
編集者自身の話になりますが、小学校低学年の時に、何も分からないまま、もちろん知りあいも一人もいない中、数泊のキャンプに参加させられた(当時は無理やり親に参加させられた。そう思っていました。)時のことを思い出しました。初めは家が恋しかったり、何でこんな思いをさせられないといけないんだと親を恨んだりしていましたが、数時間も経つと、新しい仲間がたくさんできて、家のことを忘れるくらい楽しい体験ができたことを今でも覚えています。親には、その後も何度か同じような経験をさせてもらいましたが、今思えば、それらが今の自分をつくっている一つの柱になっているような気がしています。参加を後押ししてくださった保護者の皆様のおかげで、今日参加した子どもたちもきっとかけがえのない経験・思い出ができたことと思います。
今の子どもたちを取り巻く環境をみていると、親元を離れて、かつ便利なものから離れて生活をする機会がないため、そういった経験から得られる大切な気づきが少なくなっているような気がします。このような機会が地域にあることを誇りに思い、今後もこの取り組みが発展・継続していくこと、そして定員いっぱいの子どもたちが参加してくれることを願っています。
地域ボランティアの皆様も準備から運営まで尽力いただき本当にありがとうございます。